この記事のポイント
- 品目タイプ(OMS2)で品目の属性と番号範囲を決める
- 評価クラス(OMSK)が在庫の勘定科目を決める
- MMとFIの統合は評価クラス→自動転記(OBYC)で実現する
WHAT 評価設定:在庫金額がどう決まるか
MMの在庫移動は、評価クラス(Valuation Class)を介して自動的にFIの勘定科目へ転記されます。本資料では、品目タイプの属性(OMS2)、評価コントロール(OMWM)、評価範囲のグループ化(OMWD)、評価クラスの定義(OMSK)を行います。在庫評価の方法(標準原価・移動平均)や、どの品目がどの勘定科目になるかは、この評価設定で決まります。
POINTS 評価設定の手順
- ① 品目タイプの定義(OMS2):原材料(ROH)・貿易商品(HAWA)・製品(FERT)など品目タイプの属性・番号範囲を設定する
- ② 評価コントロールの定義(OMWM):評価範囲(プラント単位など)での評価方法を制御する
- ③ 評価範囲のグループ化(OMWD):複数の評価範囲をグループ化して勘定設定を共通化する
- ④ 評価クラスの定義(OMSK):品目がどの勘定科目(在庫勘定)に転記されるかを決める評価クラスを定義する
INSIGHT 評価クラスがMMとFIを結ぶ「自動転記」の核心
在庫の入出庫は、評価クラスと勘定設定(OBYC)によって自動的に会計伝票になります。たとえば原材料の入荷は「原材料在庫勘定」、製品の完成は「製品在庫勘定」へ転記されます。評価クラスを正しく設計しないと、在庫が誤った勘定に計上され、決算が大きくずれます。評価クラスと勘定科目の対応は、自動転記(OBYC):在庫・GR/IR・消費の勘定を設定するで解説します。
FAQ よくある質問
品目タイプと評価クラスの関係は?
品目タイプは品目の属性(番号範囲・画面構成)を決め、評価クラスは品目がどの勘定科目に転記されるかを決めます。品目マスタで評価クラスを指定します。
評価範囲とは何ですか?
在庫評価を行う単位(通常はプラント単位)です。評価範囲ごとに評価方法や勘定を設定できます。
評価クラスを後から変更できますか?
在庫が存在する状態での評価クラス変更は影響が大きいため、導入時に確定させることが重要です。
出典・参考
- S4 模块配置(SAPモジュール設定研修資料・216ステップ) https://www.aladdin-techec.com/blog/sap-module-config-overview.html
※本記事は上記の公開情報をもとに、アラディンテクノロジー株式会社編集部が独自に整理・考察したものです。内容は執筆時点(2026-10-10)の情報です。考察部分は当社の見解であり、特定の製品・導入を推奨するものではありません。