ADT AladdinALADDIN TECHNOLOGY

ホーム › 記事 › SAP・MM

BLOG — SAP MM

S/4HANAのMM設定⑤:品目タイプ(OMS2)・評価コントロール(OMWM)・評価クラス(OMSK)

在庫の金額管理は評価(Valuation)が担います。品目タイプ(OMS2)、評価コントロール(OMWM)、評価範囲のグループ化(OMWD)、評価クラス(OMSK)の設定を解説します。

公開日:2026-10-10

この記事のポイント

  • 品目タイプ(OMS2)で品目の属性と番号範囲を決める
  • 評価クラス(OMSK)が在庫の勘定科目を決める
  • MMとFIの統合は評価クラス→自動転記(OBYC)で実現する
品目タイプ定義の画面(OMS2)
OMS2:品目タイプの属性と番号範囲を定義する画面

WHAT 評価設定:在庫金額がどう決まるか

MMの在庫移動は、評価クラス(Valuation Class)を介して自動的にFIの勘定科目へ転記されます。本資料では、品目タイプの属性(OMS2)、評価コントロール(OMWM)、評価範囲のグループ化(OMWD)、評価クラスの定義(OMSK)を行います。在庫評価の方法(標準原価・移動平均)や、どの品目がどの勘定科目になるかは、この評価設定で決まります。

POINTS 評価設定の手順

  • ① 品目タイプの定義(OMS2):原材料(ROH)・貿易商品(HAWA)・製品(FERT)など品目タイプの属性・番号範囲を設定する
  • ② 評価コントロールの定義(OMWM):評価範囲(プラント単位など)での評価方法を制御する
  • ③ 評価範囲のグループ化(OMWD):複数の評価範囲をグループ化して勘定設定を共通化する
  • ④ 評価クラスの定義(OMSK):品目がどの勘定科目(在庫勘定)に転記されるかを決める評価クラスを定義する

INSIGHT 評価クラスがMMとFIを結ぶ「自動転記」の核心

在庫の入出庫は、評価クラスと勘定設定(OBYC)によって自動的に会計伝票になります。たとえば原材料の入荷は「原材料在庫勘定」、製品の完成は「製品在庫勘定」へ転記されます。評価クラスを正しく設計しないと、在庫が誤った勘定に計上され、決算が大きくずれます。評価クラスと勘定科目の対応は、自動転記(OBYC):在庫・GR/IR・消費の勘定を設定するで解説します。

FAQ よくある質問

品目タイプと評価クラスの関係は?

品目タイプは品目の属性(番号範囲・画面構成)を決め、評価クラスは品目がどの勘定科目に転記されるかを決めます。品目マスタで評価クラスを指定します。

評価範囲とは何ですか?

在庫評価を行う単位(通常はプラント単位)です。評価範囲ごとに評価方法や勘定を設定できます。

評価クラスを後から変更できますか?

在庫が存在する状態での評価クラス変更は影響が大きいため、導入時に確定させることが重要です。

出典・参考

※本記事は上記の公開情報をもとに、アラディンテクノロジー株式会社編集部が独自に整理・考察したものです。内容は執筆時点(2026-10-10)の情報です。考察部分は当社の見解であり、特定の製品・導入を推奨するものではありません。

在庫評価・勘定設計の
ベストプラクティスを知りたい方へ

評価クラスと勘定設定の設計、在庫評価方法の見直しをADTのコンサルタントが支援します。

無料で相談する →
ABOUT

この記事について

執筆

アラディンテクノロジー株式会社 編集部

SAPコンサルティングとAI活用の現場知見をもとに、基幹業務のスマート化に役立つ情報をお届けしています。

監修

劉 瑞(リュウ ズイ)

代表取締役社長。SAP ABAP開発からコンサルティングまで15年、来日20年弱。「SAP×AI」の融合による価値創造に注力しています。

記事一覧に戻る