この記事のポイント
- BOMは製品を構成する部品リストで、MRP展開の基礎になる
- マテリアルBOMと販売オーダーBOM(MTO対応)の2タイプがある
- 作成・変更・照会はCS01/CS02/CS03
WHAT BOMの特性と種類
BOM(Bill of Materials)は、製品を生産するために必要な部品と数量のリストです。単層BOMと複層BOMがあり、規模や有効期限、生産方式によって使い分けます。品目ごとに最大99件のBOMを作成でき、バリエーション製品にはスーパーBOMを使って計画オーダーの内容に応じて部品を切り替えられます。
POINTS 2つのBOMタイプを押さえる
- ① マテリアルBOM:品目に対して作成する標準的なBOM。自社で生産する製品の構造を表し、MRPの展開に使われる
- ② 販売オーダーBOM:受注生産(MTO)で顧客要件に合わせて部品を調整するBOM。販売オーダー単位で固有の構成を持つ
- ③ 基本数量と部品カテゴリ:基本数量(例:1 EA)に対する部品数量を登録し、品目カテゴリL(在庫品)とN(非在庫品)を使い分ける
INSIGHT BOMの精度がMRP・原価・在庫に与える影響
BOMが正しくないと、MRPの展開結果、製品原価、在庫評価のすべてがずれます。特にスーパーBOMや有効期限を多用する現場では、BOMの変更管理(CS02)の運用ルールが重要です。BOMを軸にしたデータ構造の考え方は、【IT用語解説】アーキテクチャ・技術トレンド編のデータモデル関連の用語とあわせて学ぶと理解が深まります。
FAQ よくある質問
基本数量とは何ですか?
親品目を何個生産するかを基準にした数量です。基本数量が1 EAなら、部品数量は「1個作るのに必要な量」を表します。
品目カテゴリLとNの違いは?
Lは在庫管理される品目、Nは在庫管理されない品目です。NはMRPの展開対象外になるため、扱いを誤ると部品が計画に乗りません。
BOMの変更はどう管理すればいいですか?
CS02で変更し、有効期限と変更理由を記録します。承認フローを設けて、MRP実行前に変更内容を検証する運用が推奨されます。
出典・参考
- SAP PP - Bill of Materials(TutorialsPoint) https://www.tutorialspoint.com/sap_pp/sap_pp_bill_of_materials.htm
※本記事は上記の公開情報をもとに、アラディンテクノロジー株式会社編集部が独自に整理・考察したものです。内容は執筆時点(2026-08-12)の情報です。考察部分は当社の見解であり、特定の製品・導入を推奨するものではありません。