この記事のポイント
- PPの主マスタは品目マスタ・BOM・作業区・作業手順の4つ
- 作成TコードはMM01/CS01/CR01/CA01
- マスタの精度がMRP・原価計算・生産実績のすべてを左右する
WHAT 生産の「ものさし」となる4つのマスタデータ
SAP PPのマスタデータは、生産オーダー・品目タイプ・所要量・払出・入庫など、生産のあらゆる情報の基盤です。代表的なものは、部品構成を定義する部品表(BOM)、品目そのものを管理する品目マスタ、工程の実行単位となる作業区、そして作業順序を定義する作業手順(ルーティング)です。
POINTS 4つのマスタデータと作成方法
- ① 品目マスタ(MM01):製品・原材料などの品目情報を管理。購買・在庫・MRP・生産確認のすべての起点になる
- ② 部品表BOM(CS01):製品を構成する部品リスト。MRPで所要量を展開する基礎になる
- ③ 作業区(CR01):機械・作業者などの生産資源。スケジューリング・能力計画・原価計算に使われる
- undefined 作業手順(CA01):作業区で行う工程の順序と作業時間を定義。生産時間と原価を算出する
INSIGHT マスタデータの整備順序と運用のコツ
推奨する整備順序は、組織構造→品目マスタ→BOM→作業区→作業手順です。作業区と作業手順は原価計算や能力計画に直結するため、実際の現場の作業時間を反映させることが重要です。マスタを現場の実態から切り離すと、計画精度と原価精度が同時に崩れます。プロジェクト管理の進め方については、S/4HANA移行、最初に押さえるべき5つのポイントもご覧ください。
FAQ よくある質問
マスタデータはどの順番で作ればいいですか?
組織構造を決めた後、品目マスタ→BOM→作業区→作業手順の順で作成するのが標準的です。品目マスタが先にないとBOMや作業手順を作成できません。
品目マスタとBOMは何が違うのですか?
品目マスタは品目そのものの属性(単位・評価クラス・MRPタイプなど)を管理し、BOMはその品目を作るために必要な部品構成を管理します。
マスタデータの品質を保つコツは?
担当者を明確にして更新ルールを定め、定期的に棚卸しと整合チェックを行います。S/4HANA移行時はマスタのクリーン化が最大の工数になります。
出典・参考
- SAP PP - Master Data(TutorialsPoint) https://www.tutorialspoint.com/sap_pp/sap_pp_master_data.htm
※本記事は上記の公開情報をもとに、アラディンテクノロジー株式会社編集部が独自に整理・考察したものです。内容は執筆時点(2026-08-12)の情報です。考察部分は当社の見解であり、特定の製品・導入を推奨するものではありません。