目次
この記事のポイント
- SAP PPは計画・実行・実績を一貫管理する生産の中核モジュール
- 離散生産・反復生産など業態によってサブモジュールが変わる
- 計画オーダー→生産オーダー→入庫までの5ステップで生産が完了する
WHAT 生産計画モジュールの全体像と3つの業態
SAP PPは、能力計画・資材計画・生産オーダーの実行・部品表(BOM)・在庫移動など、生産に関わる一連のプロセスを管理します。BOMや作業区、作業手順などのマスタデータもPPが保持します。生産形態には、ロットごとに製品が変わりオーダー単位で原価を計算する離散生産、長期間同じ製品を総量で生産する反復生産、そしてプロセス産業向けの生産があり、業態によって活用するサブモジュールが異なります。
POINTS 生産を始める前に押さえる3つのポイント
- ① MRP(資材所要量計画)の実行:計画オーダーが自動作成され、BOMと作業手順のマスタデータが組み込まれる
- ② 計画数量の管理:システム上で計画数量を維持し、需要と供給のバランスを取る
- ③ マスタデータの準備:BOM・作業区・作業手順・品目マスタを事前に整備しておく
INSIGHT 生産実行の5ステップと、導入時に見落としがちな点
生産実行は、①計画オーダーを生産オーダーへ変換、②生産オーダーの発行、③部品の払出、④実績確認(コンファメーション)、⑤完成品の入庫、という流れです。生産オーダーを発行するまで生産プロセスは開始できない点がポイントです。導入時は、業態に合った生産タイプの選定とマスタデータの整備が精度を左右します。関連するプロジェクト用語は、【IT用語解説】プロジェクト管理・業務プロセス編で解説しています。
FAQ よくある質問
SAP PPとSAP MMは何が違うのですか?
PPは生産の計画と実行、MMは資材調達と在庫管理を担当します。生産オーダーへの部品払出や入庫など、在庫移動の多くはPPとMMが連携して処理されます。
SAP PPの初心者は何から学ぶべきですか?
まず組織構造(会社コード・プラント・保管場所)と4つのマスタデータ(品目・BOM・作業区・作業手順)の関係を理解し、その後にMRPと生産オーダーの流れを学ぶのが効率的です。
離散生産と反復生産はどう使い分けますか?
製品がロットごとに変わり個別対応が必要な場合は離散生産、同じ製品を長期間安定生産する場合は反復生産が向いています。業態と生産方式に合わせて選択します。
出典・参考
- SAP PP - Introduction(TutorialsPoint) https://www.tutorialspoint.com/sap_pp/sap_pp_introduction.htm
※本記事は上記の公開情報をもとに、アラディンテクノロジー株式会社編集部が独自に整理・考察したものです。内容は執筆時点(2026-08-11)の情報です。考察部分は当社の見解であり、特定の製品・導入を推奨するものではありません。