システム開発の現場では、手法や工程に関する略語が飛び交います。開発ベンダーとの打ち合わせを円滑にするため、開発・デリバリー領域の12用語を解説します。
開発手法とプロセス
SDLC(Software Development Life Cycle)— ソフトウェア開発ライフサイクル
要件定義から設計・開発・テスト・運用保守まで、ソフトウェア開発の一連の工程のことです。計画を立てる際の全体像として使われます。
Agile — アジャイル開発
小さなサイクルで開発とレビューを繰り返し、変化に柔軟に対応する開発手法です。要件が固まりきっていないプロジェクトに向きます。
Scrum — スクラム
アジャイルの代表的なフレームワークです。スプリントと呼ばれる短期間のサイクルで、計画・開発・振り返りを繰り返します。
Kanban — かんばん方式
作業を「待ち・進行中・完了」などの状態で可視化し、流れを管理する手法です。ボトルネックの把握に効果的です。
継続的デリバリーと運用
CI/CD(Continuous Integration / Continuous Delivery)— 継続的インテグレーション/継続的デリバリー
コードの変更を頻繁に統合し、自動ビルド・自動テスト・自動デプロイまで行う仕組みです。品質とリリース速度を両立させます。
DevOps(Development and Operations)— 開発と運用の一体化
開発チームと運用チームが密に連携し、開発から運用までのサイクルを高速化する文化・プラクティスです。
テスト関連の用語
TDD(Test-Driven Development)— テスト駆動開発
先にテストを書き、それを満たすように実装を進める開発手法です。品質と設計の改善に効果があります。
BDD(Behavior-Driven Development)— 振る舞い駆動開発
「ユーザーの振る舞い」を中心に、誰でも読める形で要件とテストを記述する手法です。関係者間の認識合わせに役立ちます。
DDD(Domain-Driven Design)— ドメイン駆動設計
複雑な業務領域を「ドメイン」として捉え、業務の言葉で設計する手法です。基幹システムの設計で重視されます。
STLC(Software Testing Life Cycle)— ソフトウェアテストライフサイクル
テスト計画・設計・実施・評価までの一連のテスト工程のことです。
SIT(System Integration Testing)— システム結合テスト
複数のシステムやモジュールを組み合わせて、連携が正しく動くかを確認するテストです。
UAT(User Acceptance Testing)— ユーザー受入テスト
実際の利用者が、要件どおりに業務が回るかを最終確認するテストです。本番移行前の関門となります。
まとめ
開発手法の用語は、単なる流行語ではなく「どう品質を作り、どう届けるか」を語るための道具です。プロジェクトの進め方を選ぶ際の参考にしてください。
ほかのカテゴリはIT用語100選まとめから。SAP・AI・DXのご相談はお問い合わせください。
開発手法と組み合わせて使われるアーキテクチャ関連の用語はアーキテクチャ・技術トレンド編、AI開発の実践事例はローカルLLMで実現する、安全なSAP×AI活用をご覧ください。