IT投資の効果測定や、業務改革・ガバナンスの議論では、ビジネス視点の専門用語が欠かせません。本記事では、投資効果・業務改革・ITガバナンスの領域で頻出する12の用語を解説します。
投資効果と業務改革の用語
ROI(Return on Investment)— 投資収益率
投資に対してどれだけの利益が得られたかを示す指標です。IT投資の効果を経営層に説明する際に最もよく使われます。
TCO(Total Cost of Ownership)— 総保有コスト
導入費用だけでなく、運用・保守・教育など、システムの「生涯にかかる総コスト」のことです。選定時に導入費だけで比較しないために重要です。
BPR(Business Process Reengineering)— 業務プロセス改革
既存のやり方にとらわれず、業務プロセスをゼロから見直して根本的に改革することです。S/4HANA移行などと組み合わせて行われることが多い考え方です。
基幹システムと顧客・業務管理
ERP(Enterprise Resource Planning)— 基幹業務統合システム
会計・販売・購買・在庫・生産など、企業の基幹業務を一元的に管理するシステムの総称です。代表例がSAP S/4HANAです。
CRM(Customer Relationship Management)— 顧客関係管理
顧客情報や営業・サポート履歴を管理し、顧客との関係を強化する仕組みやシステムのことです。
SCM(Supply Chain Management)— サプライチェーン管理
調達から製造・物流・販売までの一連の流れを最適化する考え方とシステムです。
BPM(Business Process Management)— 業務プロセス管理
業務プロセスを可視化・分析し、継続的に改善していく管理手法です。
BPO(Business Process Outsourcing)— 業務プロセス委託
人事・経理などの業務プロセス全体を外部の専門企業に委託することです。コスト削減や品質向上を目的とします。
ITガバナンスと組織体制
ITSM(IT Service Management)— ITサービス管理
ITを「サービス」として捉え、提供品質を計画的に管理する考え方です。ITILなどのベストプラクティスに基づいて実践されます。
PMO(Project Management Office)— プロジェクト管理室
複数のプロジェクトを横断的に管理・支援する組織です。標準化、進捗管理、課題管理などを担います。
COBIT(Control Objectives for Information and Related Technologies)— ITガバナンスのフレームワーク
ITを適切にガバナンスするための国際的なフレームワークです。ITと経営目標を結びつけ、リスクと価値を管理します。
EA(Enterprise Architecture)— 企業アーキテクチャ
業務・データ・アプリケーション・技術の全体構造を整理し、IT投資を全体最適化するための設計手法です。
まとめ
これらの用語は、ITを「コスト」ではなく「経営の資産」として語るための共通言語です。投資効果やガバナンスの議論で活用してください。
ほかのカテゴリはIT用語100選まとめから。SAP・AI・DXのご相談はお問い合わせください。
ガバナンス・リスク管理のさらに詳しい用語はセキュリティ・コンプライアンス編を、プロジェクト管理の用語はプロジェクト管理・業務プロセス編をご覧ください。