この記事のポイント
- 作業区は工程の実行単位で、生産資源をマスタ化したもの
- スケジューリング・能力計画・原価計算の3つの役割を持つ
- 作成はCR01、変更・照会はCR02/CR03
WHAT 作業区が担う3つの機能
作業区は、機械や作業者などの生産資源を表すマスタデータです。作業手順(ルーティング)と組み合わせて、①生産オーダーのスケジューリング、②現在と将来の能力(キャパシティ)把握、③作業コストの計算(原価センタ連携)を行います。
POINTS 作業区の3つの役割を理解する
- ① スケジューリング:作業手順の作業時間と作業区の数式(例:SAP002)から、生産オーダーの開始・終了日を計算する
- ② 能力計画:能力カテゴリ001(機械)などで利用可能能力を定義し、有限スケジューリングや長期計画の基準にする
- ③ 原価計算:原価センタと紐づけ、作業時間に応じた活動原価(例:SAP006の数式)を生産オーダーへ配賦する
INSIGHT 作業区マスタの精度が「納期回答」と「原価」に効く
稼働率(能力利用率)や工場カレンダー、数式の設定が実態と乖離すると、納期回答がズレ、原価も歪みます。作業区の精度は、機械設備の実データと現場の作業時間に基づいて設計することが重要です。インフラ・運用関連の考え方は、【IT用語解説】IT運用・インフラ編もあわせてご覧ください。
FAQ よくある質問
作業区と原価センタの違いは何ですか?
作業区は生産工程の実行資源、原価センタは原価を集計する組織単位です。作業区は原価センタに紐づき、作業時間を活動原価に換算します。
能力カテゴリとは何ですか?
作業区の能力を機械・労働力などの種別に分類するキーです。001は機械能力、002は労働能力などが代表例です。
有限スケジューリングと無限スケジューリングの違いは?
無限は能力を考慮せずに計画し、有限は能力上限を超える作業を別日へ移動します。作業区の「有限スケジューリング関連」フラグで制御します。
出典・参考
- SAP PP - Work Center(TutorialsPoint) https://www.tutorialspoint.com/sap_pp/sap_pp_work_center.htm
※本記事は上記の公開情報をもとに、アラディンテクノロジー株式会社編集部が独自に整理・考察したものです。内容は執筆時点(2026-08-13)の情報です。考察部分は当社の見解であり、特定の製品・導入を推奨するものではありません。