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SAPプロジェクトシステム(PS)モジュールの概要とその強力な統合性

  • teis11
  • 10月14日
  • 読了時間: 2分
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sap PS コンサル


SAPプロジェクトシステム(PS)モジュールは、企業が日々のプロジェクトを効果的に監視・管理するために不可欠なツールです。SAP PSを活用することで、

資本プロジェクト (Capital projects)、

顧客プロジェクト (Customer projects)、

投資プロジェクト (Investment projects)、

研究開発プロジェクト (R&D projects) といった多種多様なプロジェクトをSAPシステム内にマッピングし、そのライフサイクル全体をサポートします。


SAP PSがプロジェクト管理にもたらす主な利点は、その強力なシステム統合にあります。市場にはSAP PS以外にもOracleやBaan、JD Edwardsといったシステムが存在しますが、SAP PSはロジスティクス機能と財務機能が相互に統合されている点に優位性があります。

SAP PSは、以下のようなSAPの主要なモジュールと緊密に連携しています:

PP (生産計画)

MM (在庫/購買管理)

FICO (財務会計/管理会計)

SD (販売管理)

QM (品質管理)

PM (プラント保全)

このモジュール間の統合により、あるモジュールでトランザクションを実行すると、それが他の関連モジュールにも連携して影響を与え、リアルタイムのデータ格納が可能になります。


SAP PSがサポートするプロジェクト管理の主要なプロセスは以下の通りです:

1. 構成(Structuring): プロジェクトをタスクやサブタスク(WBS要素)に階層化します。

2. 計画(Planning): プロジェクトの開始時にコストと日程(日付)を設定・監視します。

3. 予算編成(Budgeting): プロジェクトに資金を割り当て、実行段階でのコスト統制の基盤を確立します。

4. 実行(Execution): 実際の作業(活動の確認、資材の調達、サービスの受領など)を開始し、計画対実績を比較します。

5. 情報システム(Information System): 標準レポート機能により、予算対実績、予算対コミットメントなどのプロジェクト固有のレポートを提供します。

プロジェクトは一般的に複雑でユニークであり、PSモジュールは長期にわたるプロジェクト(数年間に及ぶものを含む)の管理にも対応しており、ロジスティクスと財務の両面から統制メカニズムを提供します。また、外部システム(Microsoft ProjectやPrimaveraなど)との連携を可能にするOpen PSといったツールもSAPによって提供されています

 
 
 
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