目次
この記事のポイント
- MMの組織構造はクライアント→会社コード→プラント→保管場所の階層
- 購買組織は集中・会社固有・プラント固有の3形態から選ぶ
- 購買グループは購買組織内の日常調達の担当単位
WHAT エンタープライズ構造がすべての設定の土台になる理由
エンタープライズ構造とは、企業をSAPシステム上に表現した枠組みで、クライアント・会社コード・プラント・保管場所・購買組織・購買グループの6つの組織レベルで構成されます。マスタデータや転記はこの組織単位に紐づくため、構造の設計がその後のすべての設定と業務に影響します。最上位のクライアントは独立したマスタデータとテーブルを持ち、クライアントレベルで管理されたデータは全組織レベルで有効です。
POINTS 6つの組織レベルと役割
- ① クライアント:SAPシステムの最上位。独立したマスタデータとテーブルセットを持つ商業上の組織単位
- ② 会社コード:クライアント内の独立した会計単位。独自の損益・貸借対照表を持ち、最小の会計単位
- ③ プラント:生産・倉庫・配送など活動が行われる組織単位。在庫評価の単位にもなる
- undefined 保管場所:プラント内で在庫を物理的に区別する単位。プラント内に複数設定できる
- undefined 購買組織:外部調達を担う組織単位。クライアントレベル(集中)または会社・プラントレベルで設定する
- undefined 購買グループ:購買組織内で日常の調達業務を担当するバイヤー(グループ)
INSIGHT 購買組織の3形態:集中・会社固有・プラント固有
購買組織は、集中購買(クライアントレベル・全会社コードを調達)、会社固有購買(会社コードに割当)、プラント固有購買(プラントに割当)の3形態があります。集中購買は購買力を集約して単価交渉力を高め、プラント固有は現場に近い機動的な調達ができます。実際の設定手順は購買組織・購買グループの定義:OX08・OME4で解説しています。
FAQ よくある質問
会社コードとプラントの関係は?
会社コードは会計上の単位、プラントは活動(生産・保管)の単位です。プラントは必ずいずれかの会社コードに帰属します。
保管場所とプラントの違いは?
プラントは在庫評価の管理単位、保管場所はその中で在庫を物理的に区別する単位です。同じプラント内に複数の保管場所を持てます。
集中購買のメリットは?
全会社コードの購買を一元化し、数量を集約することで価格交渉力が高まります。一方で現場ニーズへの機動的な対応は難しくなります。
出典・参考
- SAP MM - Configuration(TutorialsPoint) https://www.tutorialspoint.com/sap_mm/sap_mm_configuration.htm
※本記事は上記の公開情報をもとに、アラディンテクノロジー株式会社編集部が独自に整理・考察したものです。内容は執筆時点(2026-08-25)の情報です。考察部分は当社の見解であり、特定の製品・導入を推奨するものではありません。